【天才】いよわの「1000年生きてる」を考察する ~人類のヘリテージ~
おはようございます(共通言語)(時間不問挨拶)
そろそろ書きたいなって思ってたんですよね、こういう考察記事。おはようございます、とゆです。きゅうくらりんをたまたま聴いてからすっかり大ファンになってしまったいよわオタクです。今回は自分が思う考察、見解、自分勝手なお気持ちを書き連ねます。記念すべき初回はこちら。
1000年生きてる / いよわ feat.初音ミク ( living millennium / Iyowa feat.Hatsune Miku)
ボカコレ2020年冬に投稿された16作品目となる楽曲です。5位。この曲が5位??
今ではいよわを代表とする名曲ですが、今回はこの楽曲について語りたいなと思います。とりあえず歌詞とMVを順に追って見ていきましょう
この記事は自己見解を含みます。考察に正解はありません。あくまで私の考えだということを理解した上で読んでください。考察はみんな違ってみんないい。あと殴り書きなので多分文章読みづらいです。たぶん終わり。
イントロ
1.
あー
決まった言葉垂れてまたヒューマン
ちょっとステキな晒し者ね
はした命眺めて全てを無視した
額縁の中で1000年生きてるのさ
さて序盤から意味深な単語が散らばっていますね。
まず「決まった言葉」とはなんでしょうかね。決まった言葉の前に「あー」という歌詞があります。
ああ、世界が壊れていくよ
だいすきだったよ
「エンゼルケア」より
嗚呼、よくできました!
「くろうばないと」より
簡単に追い抜かれてった
私達が大丈夫なら良いじゃない
想う 騙す心で真に
君に願う幸せならもう ここには生まれない
そんな事 知っていたけど
嗚呼 止まれやしないよ。
「無辜のあなた」より
みたいな感じで、いよわの曲には「あー」みたいな穴埋めとして使われている歌詞が頻繁に登場します。その後「晒し者」と言っているので、いよわ自分自身を自虐したネタなのかなと思います。
って思ったんですけど、
その後に付いている「ヒューマン」という言葉の規模感が少し大きい気がするんですよね。これってもしかして本当に「人間」そのものを指しているんじゃ無いかなって。
そこでこういう考えに至るわけです。
例えば「ああ、死にたいな」だとか、「あの人のこと大好きだな」とか、「どこかに行きたいな」とか、「ああ、えっちなことしたいな」だとか、皆さんも1度はどれかしら思ったことがあると思うんですよね。これって現代の我々だろうが、江戸時代だろうが、鎌倉時代だろうが、いつの時代も共通して同じことを思っていた人がいたはずなんですよ。要するに昔も今も決まった言葉をぼやくわけです。
この考えがこの曲の真意に近づきます。
続いて、額縁の中にいる女の子、これって誰ですかね。
雰囲気からするに「神」に近い気がします。この子は確実に1000年生きてるんですよね。ただこの女の子については今はまだ考えないでおきましょう。
Aメロ
2.
知らない偉い人が石に文字彫って祈って
気の狂った誰かがホワイトを塗りたくった
ガラクタの上でくどいプロポーズを待って
あつい口づけを交わすとき鳴りひびくクラクション
まあ特に言うことはないですね。これはどう考えても冠婚葬祭を表しています。
知らない偉い人が石に文字彫って祈って→葬
気の狂った誰かがホワイトを塗りたくった→冠
ガラクタの上でくどいプロポーズを待って→祭
ガラクタ:おみこし くどいプロポーズ:お盆や法事などは準備をしやすい=実行を練った行動=形式美となってしまった皮肉?
あつい口づけを交わすとき鳴りひびくクラクション→婚
なぜここで冠婚葬祭が語られているのかについては後で話しましょう。
一方その頃MVでは額縁になにやら絵が描かれています
りんごとハートです。この曲の題材的にも、これらの絵には何かしらの元ネタがあると思います。当たり前ですがこの額縁はいよわの額縁です。皆さんは額縁に何を飾りますか?そうですよね好きなアイドルや好きなキャラのイラストなどを飾りますよね。
言うなればこれらは全ていよわが好きなものであると考えて良いでしょう。これらの絵についてはまたあとで触れましょう。
Bメロ(サビ)
3.
狂ったフリでごまかしていこうぜ
骨も残らぬパパママよ
ラッタッタ 口ずさんだ歌の名を知りたくて
まつり上げては落としたヒューマン
ちょっと皮肉なオクシモロンね斜 の斜に構えて全てを無視した
あなたの気持ちが1000年生きてるのさ
さて問題のサビです。頭を抱えてしまう歌詞をしています。
「狂ったフリでごまかす」とは何のことでしょうか...
これは「ボーカロイド全般」を指していると思いました。
いや、だって、ボカロってどの曲もなんか濁らせてはごまかしてるでしょう?なんか難しいこと考えてそうだけど、匂わせておいて意味深な発言でごまかしてる。そもそもこの曲だって狂ったフリして誤魔化してますよね。まあこの曲は割とストレートなんですけど。なんにせよそんなボカロが好きってことなんですよね。
骨も残らぬパパママよ
なんで骨が残らないんだ???????
正直お手上げです。これが「骨は残るよパパママよ」だったら考察がしやすいんですが、、、、うーーん、、、
多分シンプルに作者は死んでも作品は遺るよっていうことを言いたい気がします。
ラッタッタ 口ずさんだ歌の名を知りたくて
これは「ラッタッタ」が含まれている曲を指していますね。有名どころでは
僕ら
馬鹿になって 宙を舞って
今だけは忘れてラッタッタ(ラッタッタ)
「ナンセンス文学」より
ぐらいしか思いつかないんですが、
そういえば
はい。
まつり上げては落としたヒューマン
ちょっと皮肉なオクシモロンね
あなたの気持ちが1000年生きてるのさ
最初のサビを飾る重要な歌詞です。
まつり あげる / 祭り上げる
尊いものとしてあがめる。
オクシロモン
意味の矛盾する語句を並べて、言い回しに効果を与える修辞法。「無慈悲な親切」「ゆっくり急げ」など。
ちなみにTwitterでこうツイートしていました。
察してる人はまぁなんとなく察してると思うんですけどオクシモロンっていう単語はこの曲で学びました
— いよわ (@igusuri_please) 2020年12月14日
【アイドルマスター】「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(M@STER VERSION)」(歌:久川凪、久川颯) https://t.co/9YYpps2zwR @YouTubeより
しゃに かまえる / 斜に構える
物事に正面から対処しないで、皮肉な態度で臨む
さてこれらから見ていくと、、
まつり上げては落としたヒューマン→みんなから崇拝されていた存在だったけれど、突然人気が落ちてしまった。
ちょっと皮肉なオクシモロンね→ その様子がオクシモロンだと感じた
・・・・・・
はい、ハチです。
正確にはハチに限らず、そういうことをした人間全般を指しているかと思います。とは言えハチという存在はやはりいよわにとっても大きかったものでしょう。
ボカロPとして(事実上)引退してしまったけど、彼が作った曲は未だに愛されているということを示唆していますね。
ハチお前愛されすぎなんだよ、、、、
ここでMVを見ていきたいと思います。
魚と信号機とタコと車とボール、、、??
ナニコレ、、、、、
困ったっピよ、、、、、
まあ慌てるのはまだ早い。
先程この額縁はいよわの額縁と言いました。言うなればこの曲自体がいよわの額縁なのです。
つまり、ここに出てるものも全ていよわが好きなものです。正直な話、いよわの好みは本人にしか分からないのでぴったり当てることは不可能です。
しかし発見しました。
https://t.co/i5iekc8rjB
— いよわ (@igusuri_please) 2020年12月11日
1000年生きてるのリファレンス先のプレイリストです!
そうです、リファレンス先です。
①不可幸力
不可幸力には信号機が出てきます。
②就寝御礼
寝静まったこの街に
横目で見る車の窓から
燦々照らす街灯は
夜も更けたイタズラ好きの星のよう
就寝御例には「車」が出てきます。
③悪夢
タコって言う生き物はですね、夢を見るんですよね。悪夢も見て、寝てる時に突然墨を吐くらしいですよ。
"頭"にタコの足が描かれていますね😉😉😉😉
「Devoid of Compassion」はBCNOの「情もわかない」という曲の英訳です。
「プライド・アンド・グルームが通る」も聴きましたがこの2曲は残りのシーラカンスとボール(?)には該当しないと思いました(本当は該当してるけど理解できないだけの可能性大)
まああくまでリファレンス先だからね。他にもコード進行や使用楽器的な観点から引用してるかも。
と言うことで残りのシーラカンスもボールが余ってしまいました。シーラカンスと言ったら個人的に「*ハロー、プラネット。」が思い浮かぶんですけど、わざわざそこを切り抜くかなっと言った感じです。
シーラカンスは皆さんもご存知の通り「生きた化石」と言われている生物で、数億年前から居たとされている魚です。
なのでシーラカンスは1000年生きてる実態としての象徴を表している気がします。
ただシーラカンスだけ元ネタがないのは普通考えて違和感なので、恐らくこのシーラカンスにも元ネタがあるかと思われます。情報求む(他力本願)
今回初めて情もわかないって曲を知ったんですけどめっちゃ良い曲ですね
あと、
いよわがボカロと出会ったのはカゲプロなので、
信号機は「カゲロウデイズ」かも。
ところで、ここに来るまで数回にわたって
この曲はいよわの額縁だからいよわが好きなものを飾っている
と書きました。
ここで話が最初のMVに戻ってくるわけです。
先程リファレンス先を見て頂いたと思うんですけど、この曲はボカロに限った話じゃないんですよね。
そういえばいよわってゲスの極み乙女の大ファンなんですよね。川谷絵音の大ファンだとか。
ゲスの極み乙女「シアワセ林檎」
そしてこのハートなんですけど、正直ハートを題材にした曲って多すぎて特定のしようがないんですよね。なのでハートはなんでもヨシ!
ということでサビではいよわが自分の好きなものを取り上げて、これらが1000年生きていてほしいなーと言っているって感じですね。
間奏
このメロディですが、
これは
モデスト・ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」より「プロムナード」
からの引用です。ナニコレ珍百景で流れてるやつです。
それにしても「展覧会の絵」からの引用とはオシャレなことをしてくれますね。
あとここにひとつ重要なことがあります。
かわいい
Aメロ2
左利きの直し方も
消えない傷のえぐり方も
恐怖って感情の消し方も忘れたらしいし
進化か退化か分からないが
顔も見られず殺せるらしい荒屋 の生活は思い出すだけ無駄らしい
またしてもよくわからない歌詞が来てしまいました。
・・・・・
よくわからない、、、、
前提論として、そもそも左利きを無理に直す必要ってないんですよね。また右利きが多数を占めてる中で左利きというのは強い個性であります。
「左利きの直し方」
「消えない傷のえぐり方も」
「恐怖って感情の消し方」
これから全てが忘れた"らしい"、、、、
ひとつ思ったのが、忘れたということは以前は覚えていたということなんですよね。
時が経つにつれて忘れてしまった、、、、?
間奏2
急に雰囲気が変わりオシャレなジャズ調になりましたが、これは先程紹介したリファレンス先の1つ、
就寝御礼
を意識した曲調です。就寝御礼には「レトロ」という単語も出てきます。
サビ(Bメロ)2
ここに来て急に暗い雰囲気になってしまいました。シーラカンスは模型に、信号機は壊れ、タコには釘が刺さり、車は車椅子になっています。
あれ、、、??1000年生きるんじゃないのかよ、、、???
いよわが好きなものが全てここで否定されています。否定と言うよりかは、廃れていくことが示唆されています。
ここで1つ本質情報を言いますが、
この曲は最初から作品が1000年生きるとは言ってない
という点です。
どういうことだよと思うかもしれませんが、この曲は最初から
あなたの気持ちが1000年生きてるのさ
としか言ってないんですね。
ここから読み取れるのが、いよわが好きな曲でさえいつかは廃れてしまうという現実です。
いいですか、今めちゃめちゃ大事なことを言ってます
作品は1000年生きないんですよ。基本的に。いつかはみんなに忘れ去られるものなんです。
段々とこの記事が盛り上がってきたところですがとりあえずこの曲の最後まで見ていきましょう。
Cメロ〜ラスサビ
一生このまま尻尾の皮一枚で繋がれた奴隷か?
喉元に噛み付く牙はまだあるかい?
急に曲調が一変しました。なんか突然とかげが出てぎす。
この歌詞には明確な元ネタが存在します。
いよわの曲である「とかげの心」です。
この曲はCDのみ収録されており、現状CDでしか聴くことができません。歌詞もpiaproで公開されてないのでこればかりかは各自で聴いてもらうしかないんです(是非聴いてほしい今ならまだBOOTHで買えるぞ!)
そしてこの曲を聴いたからと言って、1000年生きてるの確信に触れられると言ったらそれは微妙です。
ではなぜこの「とかげの心」を引用しているのかと言うと、
いよわ自身が「1000年生きてる」という曲で伝えたいことを提示するために使用した
という考えに至ります。
どういう意味か?
先に説明する前にこの曲の真意について語りましょう。
作品は1000年生きません。
でも気持ちは1000年生きます。
いや、
気持ちは1000年生きる"かも"しれない。
いよわはこの曲の最後でこう述べています。
誰かが作品を作らなければ何も生まれません。
この記事の前半でこう書きました。
これって現代の我々だろうが、江戸時代だろうが、鎌倉時代だろうが、いつの時代も共通して同じことを思っていた人がいたはずなんですよ。要するに昔も今も決まった言葉をぼやくわけです。
時は遡りはるか昔。
最初に誰かが心の中で"何か"を思い、感じました。
そしてそれを誰かが"作品"として形に残しました。
その作品を見た"誰か"が強く感銘を受け、感化され、さらに作品を生み出しました。
こうして人々の想いは継承されていくのです。
結論をもう書いてしまうとこの曲は、
作品自体は1000年生きないけれど、その作品に込めた想いは時代を超え、媒体を変えて1000年後も生きていくかもしれない
ということを言っているんです。
天才かよ????????
そして先程述べたCメロの「とかげの心」
皆さんはこの「とかげの心」って曲を知っていましたか?正直知らなかった人が大半なはずです。
では何故わざわざこの認知度が低いこの曲を引用したのか?
その理由がまさしく
作品自体は1000年生きないけれど、その作品に込めた想いは時代を超え、媒体を変えて1000年後も生きていくかもしれない
これを言いたいわけです。
皆さんが「とかげの心」という曲を知らなくても、「1000年生きてる」が多くの人に広がって愛されるということは、いよわから見たら同時に「とかげの心」に込めた想いも継承され愛されているということになるんです。
つまりこの曲で、
想いが継承されて生き続けていくことを1人で立証している
ということなんですよ。
ヤバくないですか?
記事の途中でこの曲のMV、いよわが好きな作品についても触れましたが、これに関しても同じことです。「1000年生きてる」が広がるということは、いよわが好きなものも同時に継承しているということになるんですよね。
この事実は「1000年生きてる」に限らず、ほぼ全ての曲で同じことが言えます。
この曲に感銘を受けて自分なりの解釈を込めた曲を作りたい!と思っている作曲家もいることでしょう。
こうして人々の気持ちは何年もかけて継承され、ずっと生き続けていきます。
この曲のAメロで「冠婚葬祭」というキーワードが出てきましたが、これも似たような意味です。
祭りとかってなんかよくわかんないけど昔からずっとありますよね?由来とかはよく知らないけど、とりあえず楽しいから屋台でご飯を食べたり花火を見たりします。
これってそのお祭りを最初に始めた側から見れば、そのお祭りに込めた想いが今も尚継承されて生き続けているということになります。
まあそうなると継承されていくにつれて本来の目的・意味が薄れてしまうんですが、
左利きの直し方も
消えない傷のえぐり方も
恐怖って感情の消し方も忘れたらしいし
段々忘れてしまうんですよね、継承していく度に。
そしてMVに出てくるいよわガール。
これってもしかして本当に「神」なのでは??
神様って言うのは古代の人類が信仰してきた崇拝対象物です。今も尚各地に神社があったり宗教が存在するのは、その神様の存在や教えを昔から継承して伝えているということです。
口調から格上の雰囲気がする。
また、このいよわガールズは2nd Album「わたしのヘリテージ」のジャケ絵も担当しています。
ジャケ絵だとこの娘って本を読んでるんですよね。つまりこの娘は古代から継承され続けている作品の象徴。
竹取物語は日本最古の物語として有名ですよね。9世紀〜10世紀頃の作品と言われているようです。
確かに「1000年生きてる」のキャラクターとしては相応しいですよね。
ちなみにこの娘は左利きです(ヘリテージの挿絵に左手でペンを持っている)(非公式)
あと最初から最後まで真ん中に居続ける額縁くん。これは紛れもなく全ての「創作」の象徴でしょう。額縁に飾ってる間は作品も生きてます。
よく見ると額縁の中に入っている部分は色が付いている。
まとめ
確かに今私たちが聴いてる曲はもう数十年後には忘れられている存在になるかもしれない。昭和の曲ですらろくに知らないですからね。
でもその作品に込めた"気持ち"は時代を超えて継承されていく。
あなたの気持ちが1000年生きられる
かもしれないからね。
これはいよわのヘリテージだから。
わたしのヘリテージだから
I dedicate my heritage to you, and to what you make.
おわり。
他の曲でも書きたい。いよわ以外でも。ささくれとか。
(追記 2023/09/12)
1000年ちゃんって言うの!?!?
安直!!!!
かわいいねええええよしよしこわくないよ
(1000年ちゃん隠れ巨乳じゃない?)
みんなもmaimaiをやろう‼️‼️‼️
なんかIMAWANOKIWAと熱異常も追加されててワロタ
いよわは頼めばガールズを描き下ろしてくれるらしい
いよわガールズグッズ化まだ?